あんどう漢方薬店

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漢方薬店代表 安藤元績

当院にはあんどう漢方薬店が併設されています。

鍼灸が体表にある経絡経穴(ツボ)への刺激で体を整えるのに対し、漢方薬は服用によって内側からの体の調節となります。鍼灸治療に抵抗のある方、遠方で治療に通いにくい方は、漢方薬を服用していただくことにより、自宅にいながら治療を進めることができます。
不妊症やアトピー性皮膚炎をはじめ、西洋医学では難治とされている疾患にも効果的です。

薬店1 漢方薬2

はじめに

family2漢方薬は最近では病院で処方されることも多くなり、身近な存在になりつつあります。
その歴史は古代中国にまでさかのぼります。
世の中で様々な、健康志向関連の食品、器具がブームになっては、廃れていきます。
そうやって自然淘汰されていく中で、漢方薬が今も利用され続けているのは、単純に「いいものは残る」ということからです。
漢方薬は長い歴史の中で培われた、多くの智恵と経験が集積されている薬なのです。

漢方薬とは

漢方薬の説明の前にまずは生薬について言っておかなければなりません。漢方薬1
生薬とは植物や鉱物、動物、昆虫など天然の素材を原料としたものをいいます。その中でも成分や効き目により医薬品とされるものと、食品として分類されるものがあります。
つまり私たちが普段口にしている一つ一つの食材が生薬とも言えるのです。

いくつかの生薬を組み合わせたもの。これが漢方薬です。
それぞれの生薬を組み合わせることにより、生薬同士が互いに成分を取り込んだり、取り込まれたりして、いいところを引き出し合い、混ざり合います。そうすることで生薬単品だけでは出せない、素晴らしい効果を生み出すのです。

効果が最大限に引き出されるように、配合される生薬の組み合わせや、さじ加減なども絶妙な塩梅となっています。

漢方薬と西洋薬の違い

 
西洋薬
漢方薬
成分有効成分のみを抽出し、成分が単一のものが多い数種類の生薬を組み合わせるため、多くの成分を含む
効き目の速さ速効性基本的に緩やかなことが多い(処方によっては速効性のあるものもある)
症状へのアプローチ胃なら胃薬といった具合に一つの症状に対して一つの薬訴えのあるすべての症状を考慮し、体に適した処方を選ぶ。
どんな場面に適しているか救急的な場合、細菌、ウイルスなどによる感染症、手術が必要な時、痛みの緩和、血圧やコレステロール値などの数値の安定体質改善、検査で異常はないが症状がある。西洋医学では原因不明、健康維持、養生法

漢方薬3この表を見比べていただくと、西洋薬と漢方薬は考え方がまったく異なることがわかります。どちらがいいとか、優れているではなく、適材適所で服用していくことが大切です。

 

 

 

漢方薬処方について

漢方薬は本来、病名や症状で処方を決めるわけではありません。kanpo01
東洋医学の考え方には、体を各部位に分けて考えず、それぞれが協力しあって相互に作用し合い一つの生命となっているというのが大前提にあります。
その大前提に基づき、体を総合的に診て判断し、症状の背景に潜む要因を見極めて処方します。

服用期間について

基本的には体は3の周期で変化していきます。3日、3週間、3ヶ月、6ヶ月といった周期です。当然体は各個人で違うため、薬の効き方には個人差があります。

風邪などの急性症状の場合は3日~1週間程度の服用となります。
またストレス社会といわれる現代においては病の根が深く、慢性病も多いため、同じ症状、病名の診断を受けた方でも経過の長いものに対しては三ヶ月、半年と時間を要することもあります。
また体力強化や体質改善などを目的とする場合も少なくとも三ヶ月程の服用が必要です。
その間、体の状態も変化していきますから、処方を少しずつ見直していくことになります。

漢方薬は長く服用しなくては効果を実感しにくいと言われていますが、実際にはそうではありません。
本当に体に適した処方であれば、一週間も服用すれば、何かしらの効果は実感していただけると思います。それが感じられないようであれば、処方が適切でないか、または病の根が深く体が鈍感になっていて薬に対する感度が落ちているということも考えられます。

漢方薬の値段について

漢方薬は一日分200円~500円程度です。処方により生薬構成が異なりますので、値段も様々です。当薬店では、体に合わせて、処方を随時見直していきますので、一週間~二週間分単位での販売を基本とさせていただいています。

副作用について

漢方薬も医薬品ですから副作用がゼロというわけではありません。しかしその多くは処方が体に適してない場合に起こります。また西洋薬との飲み合わせが悪くて起こる場合もあります。

漢方薬を服用し始めると症状が一時的に悪化したように感じる場合があります。
例えばアトピーで漢方薬を服用した際に痒みや赤みが増したとします。しかしこれは副作用と区別して考える必要があります。体の中の悪いものを出すことが真 の症状改善につながるということから起こるものです。見た目を綺麗にするだけではなく、再発しないように、根を摘んでしまうのです。そのために起こる反応 です。
風邪をひき体温を上げて汗をかいて解熱するのも同じ原理です。熱を下げるためには発汗する必要があるので、有名な葛根湯などは服用すると体温を上昇させ、発熱させて発汗を促すのです。

病院の薬との併用について

漢方に精通した医師や薬剤師の方の中には併用は好ましくないという考えの方もいます。これは漢方薬と西洋薬の違いでも述べたように東西の医学で考え方が異なるためです。
しかし実際には併用することで、西洋薬の副作用を漢方薬が緩和してくれる場合もありますし、西洋薬の薬剤量を減らせることもあります。

逆に併用により弊害のでる場合もあります。これは漢方薬がいくつもの成分を含むため、西洋薬との相互作用の予測が難しいということもあり、動悸などの思わぬ症状がでることもあります。

ですから病院で処方されたお薬を服用されている方は必ずご相談ください。

小児の服用について

5すべての処方が服用できるわけではありませんが、問題なく服用できます。
子供はエネルギーの塊ですから、大人より治りがよく効果もわかりやすくでます。しかし一方で最近の子供は足がとても冷えていたり、顔が青白かったりと虚弱な子供も多くみかけます。そういうお子様には体質改善を目的に時間をかける必要があります。

妊婦中の方の服用について

妊娠中の方の健康管理に漢方薬は問題なく服用していただくことができます。しかし大黄などの一部の生薬を含んだ処方は流産を引き起こす可能性もありますので、ご自分で判断せず、漢方薬に精通した医師、薬剤師などに必ず相談してください。

鍼灸との併用について

鍼灸治療も漢方薬も東洋医学に属し、体に対する考え方は同じです。ですから安心して併用していただけます。
鍼灸と漢方薬を組み合すことにより治療効果もより促進されます。
当院では特に婦人科系疾患や、アトピー性皮膚炎の方が併用する場合が多いです。

漢方薬のみをご希望の方でも症状によっては、鍼灸治療の方が回復が早い場合があります。そのような場合、こちらから提案させていただく場合もございます。

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